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ツール・ド・おきなわに参加して(その4) [ツール・ド・おきなわ]

スタート位置は、一応、ゼッケン番号順(前回上位の選手に若い番号が割り振られている)に並ぶことになっていますが、実際には、並んだ順になっていました。
まあ、番号が若い人は堂々と割り込むことができる(?)という点で、ルールがないよりはましといった感じでしょうか?
ちなみに、市民200はリピーター率が異常に高く、前年の上位30人のうち不参加は1人くらいだったので、その辺までの人は前に並んだと思います。

私は、前から3分の2くらいの位置からのスタートになりました。そして、いよいよスタート!

(レース直後に書いたレポートはこちら。)

逃げる作戦ではいたものの、予定では、

「普久川(2回目)or 高江」+「源河」

の2段アタックを考えていました。おそらく、これと同じ作戦を考えていた選手は結構いたのではないかと思います。

course3.jpg

普久川(1回目)。しかも上り口から約3km(山岳ポイントが約7.7km)でのアタック。スタートから約10km地点でした。誰も予想していなかったと思います。本人ですら想定していなかったのですから…。

2回目の安田の分岐(約70km地点)で、バイクから「後続と2分!」。これを聞いたときの興奮は忘れられません。

集団に諦めさせるためにペースアップして、その差は最大で3分30秒まで開きました(@川田)。おそらく、この行動は正解だったと思います。

その後、集団のペースが上がったか?慶佐次での差は2分になっていました(3分30秒の後、ずっとタイム差は告げられていませんでした)。
あせって、気合いを入れ直し、源河を越えても2分差は変わらずキープ。結局、これが最後に聞いたタイム差でした。

そこからゴールまでは約15kmの平坦区間。頭の中は、

「15kmで2分差だから…、1kmあたり8秒。後ろの集団が40km/hなら、37km/hで走れば逃げ切れる。」

のようなことばかり考えていました。

「集団が43km/hだったら!?」

そんなことばかり、考えていました。
時折、強風で、30km/hくらいまでスピードが落ち、「△○□◇☆ー!」と叫んでいました。
ラスト500m地点。振り返って、勝利を確信(allsportsの写真のタイムスタンプによると、ここでの差は約50秒だったみたいです。)。

そして、ゴール!(2位集団と約35秒差)

ゴールの瞬間は、実況中継もなく(市民200の情報が優先されるせいか?、130の先頭を把握できていなかったと思われる)、感動的なものではありませんでした。
応援がいるわけでもなく、先にゴールしている仲間もいない。ひとり、荷物あずかり所に向かう。スタート前に預けた荷物を受け取り、会場の隅でひっそりと大福を食べる。

「我、食べる。故に我あり。」

この時、自分の存在、レースの勝利が現実のものなんだと感じられてきました。これ以上走らなくても、お腹を壊すまでスイーツを食べたとしても、勝った事実は変わらないのだと。

レースまでの我慢と努力がすべて報われたような気がしました。


「130kmのレースで、約120kmを単独で逃げて勝った」

レース中の私が走る姿が記憶にある人は10人くらいかもしれません。「もったいない」と思うくらい、誰とも競わずに終わりました。
もちろん、顔が見えない駆け引きはありましたが…。

走り終わった直後は、ヒルクライムでの独走の延長くらいに考えていましたが、最近になって、全く違う気がしてきました。実は凄いことだったような気がしてきました。

「またやれ」と言われても、できません。

…というよりむしろ、やり残したことがないくらいの満足な走りができ、同じレースに再び出る気持ちにはなれない感じです。素晴らしい体験でした。

この「市民130」ですが、個人的には「クライマーが集う場」になったらいいなぁと思っています。「市民50」にスプリンターが集うように。

源河山頂ゴールくらいじゃないと無理かな…。

《その5へ》
http://run-ran-run.blog.so-net.ne.jp/2008-07-25-2
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