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大腿骨骨折仲間のみなさまへ [大腿骨転子部骨折]

ケガをしてみて、この骨折が珍しいものではないことを知ることになりました。

直接の知り合いだけでも、転子部と頸部をあわせたら、何人の人がこの2年で折ったことか…。


さて、骨折してから1年半が経過し、治療自体はすべて終わりました。

振り返れば、大腿骨が折れたということがわかったとき、何を思ったかといえば、

「今後、これまでと同じように走ることができるのだろうか?」

ということでした。

(家族、仕事、出場中だったのレースのことは、ここではおいておきます。)

これは、その5年半前に左手首の骨を折ったことがあり、もちろん、今では骨はつながっているのですが、

稼動域が狭くなってしまったことと、骨が突き出たようになってしまった部分があり、神経にさわるのか、手首をたくさん動かすと、ゆびに痺れが出てくるようになってしまっていたからです。

左手首は、少々、動きが制限されてもアウターの変速や後輪のブレーキングがそれほどシビアになることはないので何とかなっていますが、同様のことが脚で起こったら、

間違いなく、ケガをする前と同等のレベルでは走れないと思い、不安で頭がいっぱいでした。


手術前、先生から、ケガについての説明を受けたとき、「完全に元どおりにはなりませんが、90%とか、95%かもしれませんが、治ります。」のようなことを言われました。

これ、"心配しなくていい"という気持ちで言ってくれたのかもしれませんが、私の心配事からすると、"○の宣告"みたいな言葉でした。

これを機に、自転車をやめようと考えたりもしました。

いろいろな応援がなかったら、やめていたかもしれません。

それでも、自転車をやっていなかったら、出会うことすらなかったであろうたくさんの人からの応援をいただいていくうちに、自転車をやめた自分ってどうなってしまうのだろう?と本気で考え、

まずは駄目でもがんばってみよう!と思い、リハビリに取り組むことにしました。


最初の手術の後、一瞬にして落ちた筋力は、悩みを忘れさせてしまうくらいでした。

95%どころか、普段の何気ない動作ができず、必死になっていました。

2週間後には自転車通勤を再開したり、2ヵ月後にはヒルクライムレースで入賞したり、順調に回復しているように思えた一方で、

日に日に痛みが増していく箇所があることに気がつきました。金具が骨から飛び出している部分です。

筋肉か神経か、素人なのでわかりませんが、動かしたときに当たって痛みを生じさせてしまうようで、トレーニングをすることで骨以外の部分に取り返しのつかない後遺症が残ってしまうのでは?

と心配になってきてしまいました。

そんなこともあり、トレーニングをするのはやめることにしました。

ただ、ブログでも悩みを書いてしまったこともあったかもしれませんが、自転車から完全に離れてしまうと、精神的に終わってしまいそうになってしまったので、

ヒルクライムレース限定で、トレーニングも抜きで、(抜釘手術まで)気持ちだけはつなごうとやってきたのが、ここ1年数ヶ月になります。

#ヒルクライム以外でも、気持ちが我慢できずに出てしまったレースが3つくらいありましたが(^^;


これから1、2カ月はカラダそのものの回復、その後でようやく、95%を見極める挑戦になると考えています。

まあ、そもそも、ケガをする前も自分の能力の100%に達していたわけではない…と信じたいですし。

これからです。
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コメント 8

kinotty

大腿骨骨折、結構多いですよね。私の職場でも通勤中になんでもない所で転んで折った人が居ました。
釘も抜けて、完治して、より強く速くなったよっしーさんをレースで見られることを祈っています。無理せず頑張ってください。
by kinotty (2012-12-02 13:58) 

ウッチー

箱根のヒルクライム
ヨッシーさんはどうだかわかりませんが
ラン終了後下山した駅で結果をみて
前のように活躍できると思いました
ターンパイク チャンピオンクラスはすごいですね
私はランでヨッシーさんの2倍以上のタイムで
完走できました。
たまには、ランのほうもお願いします。
by ウッチー (2012-12-02 21:59) 

よっしー

kinottyさん、

目標を設定すると、精神的に参ってしまう傾向があるみたいなので、具体的な目標は持たずに、向上心だけはもって楽しんでいこうというのが、今の考えです。


ウッチーさん、

お疲れ様でした。
実は、抜釘手術を受ける前は、ランの動作で痛みが走り、ランはもう無理だと思っていました。
ただ、今は、もう少し関節の軟骨や、可動域などが回復してきたら、また走れそうな気持ちが少しずつしてきています。
焦らずに基礎的なところを回復させるところからがんばっていく予定です。
by よっしー (2012-12-03 00:29) 

大阪のあんちゃん

本当にありがとうございます。”大腿骨骨折仲間のみなさまへ”は骨折後3ヶ月弱の私にとって不安だらけの毎日(周りに一人もいません)の救いです。誰にもわかってもらえない気持ち、この先どうなるんやろ?ある程度は元にもどるのかな?先生の言う90%はどこの事?金具の出っ張りの痛さは?等など。少しきついトレーニングをすると後が大変痛く(はっきり何処とはわかりにくいのですが)迷っていました。とりあえず抜釘までは、こんなものやろうと考える事が具体的に(これが大変重要)出来ました。これからのよっしーさんの活躍を祈っています。ありがとうございました。
by 大阪のあんちゃん (2012-12-03 04:51) 

でんま

私も
3年前の8月右大腿骨転子部骨折20日入院その後もチタン抜釘なしのでんまと申します。
だんだんよくなる整形外科でリハビリは大変でしたが、数々の病院での変態経験と車いすや松葉杖経験の後 3ヶ月にはリハビリをかねての自転車通勤再会しましたよ。
皆さんと違い 転院した病院の整形外科医が釘は一生ものだよと残置を強く勧められまして、もっかい麻酔や刀傷 リハビリも大変だなと残置を決めました。現在は多少意識はするものの 再骨折の無いよう慎重ライダーやってます。やっぱり自転車はおもしろいですね。今後も読ませていただきます。よろしくお願いします。
by でんま (2013-01-04 19:29) 

よっしー

でんまさん、

脚のほうはだいぶよくなりましたが、レース復帰に必要なことが多々ありますので、頑張っていきたいと思っています。
by よっしー (2013-01-06 21:28) 

晶

大腿骨骨折ブログでたどり着いて読ませて頂きました。私は大腿骨幹部粉砕骨折だったので、回復経過やリハビリ経過も違っていくと思われますが(10日ほど前に退院し、仕事はガテン系なのでまだ無理です)
よっしーさんのブロブを読んで凄く勇気を頂きました。
私も恐ろしいほど太った右腿をさすりながら、いまのところはワイヤー入れられてたとこも痛くて睡眠薬飲んで休んでおります。
実は看護師なんですけどw入院患者やってみると医者の不誠実とかナースのそっけなさとかが切なかったです。自分が復帰のときは戒めたいところです。勇気をありがとうございました。
by 晶 (2015-09-12 03:00) 

よっしー

晶さん、

コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てたのなら光栄です。
看護師さんや理学療法士さんにはとてもお世話になりました。
晶さんは仕事の意味で回復への精神的な負担が私よりも大きいとは思いますが、回復をお祈りいたします。良くなります!
by よっしー (2015-09-13 21:15) 

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